美術館の社会的役割

本日は奈良県立美術館 館長 籔内佐斗司氏のSNSより・・・・・前回掲載しました「8月15日に思うこと」の流れから・・

 

 

美術館の社会的役割
奈良県立美術館 館長・籔内佐斗司
 私が8月22日に寄稿した『8月15日に思うこと』に対し、ある県民の方から「籔内館長の上記投稿について、非常に注意を要する話題であり、学術的にもまだ定説となっていない物を、あたかも真実の様に断言するのは公立美術館の公式ページ上に掲載することがふさわしいのか疑問です。」
「美術館の活動と直接的に関係のない、館長個人の思想、主張を、米中韓の作品を展示することもある美術館の公式ページ(=奈良県の公式ページ)に載せ、要らぬ炎上でも引き起こしてしまったら、美術館の今後を左右することにもなりかねません。・・・」という趣旨の投稿を、県庁のウエブサイトに頂戴しました。
とても真摯なご意見と、当館へのご心配を頂いたことに対し、心より感謝申し上げるともに、私なりのご回答を差し上げました。
 以下はそれをもとに、「美術館の社会的役割」と題して書き改めたものです。
 私は、コロナ禍の4月に奉職後、まずネット上に「館長の部屋」「学芸員の部屋」を開設し、事務的な情報告知だけでなく、職員の生の声を発信することで、生きている美術館を知ってもらおうと努めてまいりました。
また途中休館を余儀なくされた『高島野十郎展』では、動画での発信にも力を入れました。
いずれの取り組みも多くのみなさまからとても好意的に受け取めて頂き、大変ありがたいことだと感じています。
 さて今回の寄稿『8月15日に思う』につきましては、日本人にとって決して忘れてはならないこの日について、子供の頃から疑問に思っていたこと、永く考えてきたことも踏まえて熟考してエッセイにまとめました。
引用した関係者のセリフは、米国の公文書や公式フィルム、アカデミー賞を受賞したドキュメンタリー映画などで公開されているものですので、「学術的にもまだ定説となっていない物」というご指摘は当たらないのではと考えます。
 また現代の日本の政策決定や日本人の行動原理に、占領軍によるWGIP(戦争犯罪広報計画)の効果が70年を経ても少なからず影響していることは、多くの歴史学者や社会行動学者、心理学者の認めるところです。
そして靖国神社の合祀問題については、近隣諸国が敏感に反応するにも関わらず、なぜ日本の為政者が敢えて参拝を続けるのか、若い人たちに日本人の死生観やこころについて考えるきっかけとなるよう、問題提起いたしました。
 ニュルンベルク裁判の公式記録フィルムには、裁判の冒頭に首席検事・Robert Jackson氏が「彼ら(戦争犯罪人)の肉体は滅びても、その(邪悪な)魂は永遠に生き続ける」と宣言しています。
また判決後に絞首刑となった戦犯たちの遺体が、キリスト教的な埋葬をされずに焼却され、川に流されている場面が映されています。
このことは、この裁判が、日本人の伝統的な死生観とは違う、キリスト教文化の思想に基づいていることを物語っています。
このことだけでも、文筆家はいくつもの文芸作品を生み出せるでしょうし、芸術家には創作表現の源泉となり、そして美術館には展覧会の企画の種となるでしょう。・・・・・
*以下は、奈良県立博物館Facebook https://www.facebook.com/narakenmuseum/ をお読み下さい。
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画像クレジット;
ニュルンベルク裁判の被告席
ニュルンベルク裁判で冒頭陳述を行うJackson首席検事
籔内佐斗司

 

 

 

 

*画像・内容は籔内佐斗司氏よりお借りしました。

 

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