仏舎利盗んだ悪鬼め、韋駄天走りのおいらから逃げおおせると思うのか!

本日は籔内佐斗司氏からのご案内です。

人類の歴史は、天災や戦争とともに、天然痘、ペスト、マラリア、コレラなど感染症との絶え間ない戦いでもあったと言われます。そして今まさにわれわれは、コロナウイルスとの戦いの真っ最中にあります。

疫学が未発達だった時代は、感染症の原因を「悪魔」や「鬼(ひとに禍をもたらす目に見えない存在)」の一種と考え、特にすばやく広まる病を中国で「捷疾鬼(しょうしつき、たいへん足の速い鬼)」として怖れました。

お釈迦さまが80歳で食あたりで亡くなったときにも、捷疾鬼の仕業と考えました。仏伝では、荼毘に付されたお釈迦さまの遺骨を捷疾鬼が持ち去ったのを、ヒンドゥー教の戦いの神・スカンダが持ち前の駿足を活かして追いかけ、みごとに取り返した事になっています。中国語の「金光明経」で「塞建陀天」と音訳したのが、写経を繰り返すうちに「建陀天・違駄天」と誤記され、やがて道教の神「韋将軍」と習合して「韋駄天」と表記され信仰をあつめたということです。

やがて足が速いことを「韋駄天走り」といい、あちこちから韋駄天のように駆けずり回って集めてきた美味佳肴を「ご馳走」という風になりました。禅宗寺院では、韋駄天像を玄関や台所に祀っています。

岐阜県郡上市のお寺に、中国南宋時代(12c)に造られた韋駄天像が祀られています。郡上市から藝大の私の研究室がその模造制作を委託され、このほど納品いたしました。日本の仏像とは少し雰囲気の異なる「宋風」の精緻で美しい技巧がよく再現されています。

現代にも、はやく韋駄天さまが現れて、コロナウイルスを蹴散らして欲しいものですね。

〈現状模造「長瀧寺 韋駄天立像」東京藝術大学文化財保存学彫刻研究室・制作〉

 

〈作品クレジット〉

「韋駄天童子」籔内佐斗司・作

仏舎利盗んだ悪鬼め

韋駄天走りのおいらから

逃げおおせると思うのか!

 

*画像・内容は籔内佐斗司氏よりお借りました。

顧客さんから探して欲しいと頼まれている件・・・・韋駄天童子のフィギュアバージョンがあるらしいんですが・・・・(*_*)

 

お知らせです。

現在、新型コロナウィルスの影響を考え企画展の開催を自粛しております。

事態が収束に向かいましたら順次開催させて頂きます。

宜しくお願い申し上げます。

 


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