昨日、ご紹介した金剛力士像修復の続報です。
籔内佐斗司氏のSNSより文章&画像をお借りしました。
関東地方某寺院の金剛力士像修復の続報です。
某寺とは、茨城県桜川市の古刹・雨引山楽法寺のこと。ご住職の許可を頂き、お名前を明らかにいたします。吽形像の解体と修復作業に続いて、現在、阿形像の解体を始めています。その胎内から、永正16年(1519)の「再興」を記した銘札が発見されました。銘文中に「文明第四壬申(1472)暮春 都鄙兵乱」の文言があり、「応仁の乱(1467〜1477)」を含む全国的な争乱である「享徳の乱(1455〜1483)」という足利将軍家(都)と鎌倉公方足利成氏(鄙)との一連の戦乱によって当寺が炎上したものが、1519年に再興したという記録です。したがって、この仁王像はやはりそれより以前の造立であることがわかります。銘文は、これから詳細な解読を進めていきます。
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阿形像は現在、表面の厚い後補層を除去しているところですが、一木割矧ぎという古風な構造や造形の特徴から、鎌倉初期の仏師の手になるものと思われます。こうした先人の記録を目のあたりにすることによって、歴史を実感できることが仏像修復の醍醐味です。また新たなことがわかりましたら、随時ご報告します。
以上です。
像の中から銘札が見つかったようで・・・・・こういうのを見ると歴史を感じます。先人の方たちがいて現在があると・・・・・やはり後世に残す事は大事ですね!
↑上記の銘文を読めるのも凄い!!
やはりいろいろ勉強しておくべきだったです(*_*)
また続報が入りましたらお伝えしていきます。
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