パウル・クレー展 ── 創造をめぐる星座

いよいよ来年、愛知県にもパウル・クレーがやってきます。

世界が混沌としている19世紀末に生またドイツ人画家でヨーロッパ近現代美術史の中で重要な役割を果たしてきました。

ナチスからの弾圧、亡命、また晩年は病気との闘いでもありました。

是非、ご覧ください!

 

 

 

パウル・クレー《赤、黄、青、白、黒の長方形によるハーモニー》1923年 パウル・クレー・センター、ベルン

 

「この世では、私を理解することなど決してできない。なぜなら私は、死者たちだけでなく、未だ生まれざる者たちとも一緒に住んでいるのだから。」

パウル・クレーのこの言葉は、1920年にクレーの作品を売り出した画廊の販売戦略に用いられて、孤独に瞑想する芸術家としての彼のイメージを広めました。

たしかにクレーの作品は謎めいているかもしれません。

しかし、同じ時代を生きたほかの多くの前衛芸術家たちと同様に、クレーもまた、仲間たちと刺激を与え合ったり、夢を共有したりしながら、困難な時代を生き抜いたひとりの人間でした。

クレーは、人生の根源的な悲劇性と向き合いながら、線と色彩によって光を呼び起こし、抽象のなかに生命のエネルギーを描き出しました。

その作品は、歴史的な文脈のなかに置かれることで、また新たな姿を見せることでしょう。

本展では、スイスのパウル・クレー・センターとの学術協力のもと、クレーと交流のあった芸術家の作品との比較や、当時の貴重な資料の参照を通じて、多くの人や情報が構成する星座=コンステレーションのなかでクレーを捉え直し、その生涯にわたる創造の軌跡をたどります。

スケジュール 2025年1月18日(土)〜2025年3月16日(日)

開館情報

時間
10:00 〜 18:00
金曜日は20:00まで
休館日
月曜日
2月24日は開館
2月25日は休館
入場料 一般 1800円、大学生・高校生 1200円、中学生以下 無料
会場 愛知県美術館
https://www-art.aac.pref.aichi.jp/index.html
住所 〒461-8525 愛知県名古屋市東区東桜1-13-2

アクセス 地下鉄名城線・東山線栄駅4番出口より徒歩2分、名鉄瀬戸線栄町駅4番出口より徒歩2分
電話番号 052-971-5511