特別展 日中国交正常化50周年記念 「兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産~」

過去いろいろ楽しい企画で話題の名古屋市博物館ですが、9月10日より開催されます企画展のご案内です。

 

時を超えよみがえる―始皇帝を守りし者たち

 秦(しん)の始皇帝(しこうてい)は約550 年続いた群雄割拠の春秋戦国時代を終結させ、紀元前221 年に史上初めて中国大陸に統一王朝を打ち立てました。秦はわずか十数年で滅亡しましたが、始皇帝の墓に眠る兵馬俑(へいばよう)は、その絶大な国力を現代に伝えています。

紀元前202 年、漢(かん)の劉邦(りゅうほう)が西楚の項羽(こうう)を破って中国再統一を果たした漢王朝は、秦の国家制度を引継ぎ、黄金時代を築きました。

 戦国時代につくられた小さな騎馬俑は、なぜ始皇帝陵では突然等身大の兵馬俑となり、漢代では再び小さくなったのか?本展では、秦漢王朝の中心地域であった現在の陝西省(せんせいしょう)の出土品を中心に、日本初公開の中国国家一級文物(最高級の貴重品を指す中国独自の区分)を含む約200 点から、古代中国史の謎に迫ります。

 ※会場内は資料保存のため室温が低く設定されています。調節のしやすい服装でのご来場をおすすめします。

※資料保存のため、展示ケースおよびケースに入っていない資料には手を触れないでください。

 ※写真撮影OK(一部エリアを除く。他のお客様の映り込みにご注意を。詳細は下記をご確認ください。)

展覧会情報

展覧会名称 特別展 日中国交正常化50周年記念
「兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産~」
会期 令和4年9月10日(土曜)~11月6日(日曜)
休館日 毎週月曜日(祝休日の場合は翌平日、9月20日は臨時開館)・第4火曜日
9月12日(月曜)、26日(月曜)、27日(火曜)、10月3日(月曜)、11日(火曜)、17日(月曜)、24日(月曜)、25日(火曜)、31日(月曜)
開館時間 9時30分~17時(入場は16時30分まで)
会場 名古屋市博物館 1階 特別展示室・部門展示室
主催 名古屋市教育委員会・名古屋市博物館、中日新聞社、
東海テレビ放送、東海ラジオ放送、陝西省文物局、
陝西歴史博物館(陝西省文物交流中心)、秦始皇帝陵博物院
後援 外務省、中国大使館、公益社団法人日本中国友好協会、JR東海
協賛 DNP大日本印刷
特別協力 駐名古屋中国総領事館、一般社団法人東海日中貿易センター
協力 一般財団法人日本中国文化交流協会、東海大学情報技術センター、
株式会社国際デザインセンター

観覧料

一般 高大生 小中生
1,800円(1,600円) 900円(700円) 500円(300円)
  • ※( )内は前売および20名以上の団体料金。
  • ※高大生・中学生は学生証等を博物館窓口で提示してください。
  • ※障害のある方は手帳、難病患者の方は受給者証の提示により、本人と介護者2名まで当日料金の半額になりますので、博物館窓口で掲示してください。
  • ※本展の通常前売券(販売は7月20日(水曜)から9月9日(金曜)まで)、当日券および障害者等割引観覧券は、名古屋市博物館、Boo-Woo(ブーウー)チケット、チケットぴあ(Pコード:686-130)、ローソンチケット(Lコード:43505)、セブンチケット(セブンコード:095-898)、イープラス、中日新聞販売店、ミュージアムチケットなどで販売します。
  • ※名古屋市交通局の一日乗車券・ドニチエコきっぷを利用してご来館の方は当日料金より100円割引。
  • ※各種割引は重複してご利用いただくことはできません。ご了承ください。

お得な特別前売券

 通常前売券に先行して、会期前半の平日に1,500円でご入場いただける【早く行こうyo! 期間限定・平日チケット】と、一般入場券とオリジナルグッズがセットになった【グッズ付きチケット】を発売!いずれも数量に達し次第、販売終了します。

【早く行こうyo! 期間限定・平日チケット】 1,500円

  • *9月13日(火曜)から10月7日(金曜)までの平日開館日のみ有効。
  • *対象期間中の土日祝日および10月8日(土曜)以降に入場される場合は、一般前売券1,600円との差額を会場チケット販売窓口でお支払いください。
  • 販売場所:Boo-Woo(ブーウー)チケット、チケットぴあ(Pコード:686-130)、ローソンチケット(Lコード:43505)、セブンチケット(セブンコード: 095-898)、イープラス、中日新聞販売店、ミュージアムチケット

【グッズ付きチケット】(本展オリジナルコスチュームキューピー付き) 2,200円

  • 販売場所:Boo-Woo(ブーウー)チケット
  • *グッズは会期中に会場でお引換えします。

展示構成

第1章 統一前夜の秦~西戎(せいじゅう)から中華へ

 紀元前770年、周(しゅう)王朝の権威が次第に失われると、斉(せい)、楚(そ)、魏(ぎ)、燕(えん)、漢(かん)、趙(ちょう)、秦(しん)が独立する春秋戦国時代へと突入しました。約550年続いた戦乱の中で、西方の小さな勢力だった秦は東へと次第に領土を広げました。春秋戦国時代の秦でつくられた小さな兵馬俑(へいばよう)にみられるような素朴な造形や金製品、東方の中原文化を取り入れた青銅器や彩絵陶器などから、統一に至るまでの道筋を辿ります。

騎馬俑 戦国秦 高さ22㎝ 咸陽市文物考古学研究所蔵 一級文物

鳳鳥銜環青銅薫形器 戦国秦 宝鶏市鳳翔区博物館蔵 一級文物

第2章 統一王朝の誕生~始皇帝(しこうてい)の時代

 紀元前221年、史上初めて中国大陸の統一を果たした秦の嬴政(えいせい)は、「皇帝」を名乗り”始皇帝”となりました。その後、わずか十数年で秦王朝は滅亡しましたが、始皇帝陵に眠る兵士を忠実に再現したかのようにリアルで等身大の兵馬俑は、絶大な権力を今に伝えます。11体の兵馬俑や銅車馬を中心に、秦の政治家「呂不韋(りょふい)」の名を刻む武器や行政に関わる文字が記された秦簡(しんかん)などから、始皇帝とその時代を紐解きます。

跪射武士俑 統一秦 高さ122㎝ 秦始皇帝陵博物院

2号銅車馬(展示は複製品) 秦始皇帝陵博物院 一級文物

第3章 漢王朝の繁栄~劉邦(りゅうほう)から武帝まで

 紀元前202年、漢の劉邦が再び中国大陸を統一し、漢王朝は秦の旧都・咸陽(かんよう)に長安城を築いて、秦の制度も引き継ぎました。一方、兵馬俑は50~70㎝程度と小さくなり、子豚や犬などの動物俑の登場や、前漢の武帝と関わる可能性の高い「鎏金青銅馬(りゅうきんせいどうば)」など、秦とは異なる文化も垣間見えます。およそ400年続いた壮大な漢王朝の繁栄の秘密を明らかにします。

彩色歩兵俑 前漢 高さ50㎝ 咸陽博物院蔵

家畜犬陶俑 前漢 漢景陽陵博物院蔵

「キングダム」パネル展示コーナー

 春秋戦国時代を描いた人気漫画「キングダム」とコラボ!同作に登場する歴史上の人物や武具など展示資料と合わせてご覧ください!

関連イベント

名古屋市電子申請サービスからお申し込みください。募集はすべて8月10日(水曜)から各イベントの実施前日までです。先着順にて受付、定員に達し次第終了します。またキャンセル待ちの受付はいたしません。

  • ※障害等により電子申請サービスでの申し込みが難しい場合は名古屋市博物館までご相談ください。取得する個人情報は本事業に関する連絡·集計に使います。また、感染症対策のため、保健所等に提供する場合があります。
  • ※手話通訳・要約筆記など特別な配慮が必要な方は、当日の2週間前までに名古屋市博物館までご相談ください。

記念講演会「兵馬俑と古代中国の歴史」

日時:9月10日(土曜) 13時30分 ~15時(開場13時)

会場:地下1階 講堂

講師:鶴間和幸(学習院大学名誉教授・本展監修者)

定員:先着110名(事前申し込み)

 ※聴講無料、本展観覧券(観覧済み半券可)が必要

展示説明会

日時:9月18日(日曜)、10月8日(土曜) 両日とも13時30分~14時30分(開場13時)

会場:1階展示説明室

講師:当館学芸員

定員:先着70名(事前申し込み)

※聴講無料

 ※両日ともに同じ内容を予定しています。

プチワークショップ(学芸員による解説付き)「見て描いて楽しむ兵馬俑!」

オリジナルの兵馬俑を描き、完成した作品は会場内の設置スペースに並べて飾ります。

日時:9月24日(土曜) 10時30分~11時30分(開場10時)

会場:1階展示説明室

定員:先着30名(事前申し込み)

 ※参加無料、本展の観覧券(観覧済み半券可)が必要

会場内での写真撮影について

本展の展示作品は、第1章を除いて写真撮影が可能です。撮影にあたっては以下の条項をお守りください。

撮影時の注意点

  • ○会場の混雑状況によって撮影を制限する場合がありますので、ご了承ください。
  • ○他のお客様にご配慮をお願いします(映り込み、シャッター音、長時間の撮影など)
  • ○一脚・三脚・自撮り棒の使用、フラッシュ・ライトの使用、動画撮影は禁止です。
  • ○展示ケースのガラスによる反射・映り込みがあります。
  • ○その他、作品保護・安全のため、当館の指示に従ってください。

撮影した画像の使用について

  • ○画像の使用は個人での使用に限ります。営利目的の使用は固く禁じます。
  • ○投稿や公開などの際、他のお客様の肖像権を侵害する場合があります。ご注意ください。
  • ○画像掲載による第三者とのトラブルに関して当館では責任を負いかねます。画像の取り扱いにくれぐれもご注意ください。

新型コロナウイルス感染拡大防止のためのお願い

  • ○体調がすぐれない方は来館をご遠慮ください。
  • ○会場内ではマスクを必ずご着用ください。着用しない方は観覧をお断りする場合があります。
  • ○検温で37.5℃以上の発熱が認められた場合は観覧をお断りします。
  • ○混雑状況に応じて入場制限を行なう場合があります。
  • ○新型コロナウイルス感染症の影響により、展覧会の運営および関連事業を変更・中止する場合があります。ご来館前に本展または博物館公式サイト・SNSにて最新情報をご確認ください。