月別アーカイブ: 2024年10月

パウル・クレー展 ── 創造をめぐる星座

いよいよ来年、愛知県にもパウル・クレーがやってきます。

世界が混沌としている19世紀末に生またドイツ人画家でヨーロッパ近現代美術史の中で重要な役割を果たしてきました。

ナチスからの弾圧、亡命、また晩年は病気との闘いでもありました。

是非、ご覧ください!

 

 

 

パウル・クレー《赤、黄、青、白、黒の長方形によるハーモニー》1923年 パウル・クレー・センター、ベルン

 

「この世では、私を理解することなど決してできない。なぜなら私は、死者たちだけでなく、未だ生まれざる者たちとも一緒に住んでいるのだから。」

パウル・クレーのこの言葉は、1920年にクレーの作品を売り出した画廊の販売戦略に用いられて、孤独に瞑想する芸術家としての彼のイメージを広めました。

たしかにクレーの作品は謎めいているかもしれません。

しかし、同じ時代を生きたほかの多くの前衛芸術家たちと同様に、クレーもまた、仲間たちと刺激を与え合ったり、夢を共有したりしながら、困難な時代を生き抜いたひとりの人間でした。

クレーは、人生の根源的な悲劇性と向き合いながら、線と色彩によって光を呼び起こし、抽象のなかに生命のエネルギーを描き出しました。

その作品は、歴史的な文脈のなかに置かれることで、また新たな姿を見せることでしょう。

本展では、スイスのパウル・クレー・センターとの学術協力のもと、クレーと交流のあった芸術家の作品との比較や、当時の貴重な資料の参照を通じて、多くの人や情報が構成する星座=コンステレーションのなかでクレーを捉え直し、その生涯にわたる創造の軌跡をたどります。

スケジュール 2025年1月18日(土)〜2025年3月16日(日)

開館情報

時間
10:00 〜 18:00
金曜日は20:00まで
休館日
月曜日
2月24日は開館
2月25日は休館
入場料 一般 1800円、大学生・高校生 1200円、中学生以下 無料
会場 愛知県美術館
https://www-art.aac.pref.aichi.jp/index.html
住所 〒461-8525 愛知県名古屋市東区東桜1-13-2

アクセス 地下鉄名城線・東山線栄駅4番出口より徒歩2分、名鉄瀬戸線栄町駅4番出口より徒歩2分
電話番号 052-971-5511

久屋ぐるっとアート2024 『0AR(ゼロ・エーアール)』

こういった企画が愛知県でも増えると良いです!!

11月2日(土)から3日間限定ですが、素敵な企画展です。

バーチャルダンスが体験出来るそうで・・・お子様等にも喜んで頂ける内容となっております。

是非、ご体験ください!

 

 

5カ国以上で26公演、観客を魅了した拡張現実ダンス作品『0AR(ゼロエーアール)』が、11月2日(土)より愛知芸術文化センターパブリックスペースで開催されます。 イギリスのフィジカルシアターカンパニー「AΦE(エーイー)」が創作するデジタルエンターテイメント。アントニー・ゴームリーと著名振付家とのコラボレーションから着想を得た独自作品を、iPadを通して体験する新感覚のヴァーチャルダンス!

 

スケジュール 2024年11月2日(土)〜2024年11月4日(月)

開館情報

時間
11:00 〜 16:00
13:00〜14:00は休憩
入場料 無料
展覧会URL https://www-stage.aac.pref.aichi.jp/event/detail/20241102.html
会場 愛知芸術文化センター
https://www.aac.pref.aichi.jp/
住所 〒461-8525 愛知県名古屋市東区東桜1-13-2

アクセス 名古屋市営地下鉄名城線・東山線・名鉄瀬戸線栄駅4番出口より徒歩2分
電話番号 052-971-5511

しないでおく、こと。― 芸術と生のアナキズム

なにやら難しい?タイトルですが、知りませんでしたが人気の企画展だそうです。

皆さん凄い!!

豊田市美術館にて開催中です!!

是非、ご高覧ください。

 

 

 

dot architects + contact Gonzo《GDP(Gonzo dot party)》アートエリアB1 2020年 photo: Ryo Yoshimi(参考図版)

アーティスト ポール・シニャック、ジョルジュ・スーラ、カミーユ・ピサロ、ラスロー・モホイ=ナジ、アスガー・ヨルン、イリヤ・カバコフ、集団行為、マルガレーテ・ラスペ、大木裕之、コーポ北加賀屋(adanda+contact Gonzo+dot architects+remo)、オル太 他

 

芸術=創造とはそもそも、いまだ了解されない認識や知覚の領野を拡張していく営みです。ゆえに芸術とは、「芸術」として名づけられ、一つに回収されてしまうことへの抵抗をあらかじめ含んでいます。

このことは、未知未踏の領野を取り込み制度化することで国土や資本を拡張してきた近代以降の思考自体への抵抗になぞらえることもできるでしょう。この制度化され、統治されることへの抵抗・逃走の姿勢=アナキズムに芸術の本来的な力を認め、その可能性を問うことは、硬直化した社会そのものを突破する契機にもなるのではないでしょうか。

近年、芸術を含むあらゆる場で、旧来の制度や差別への連帯闘争が試みられています。それらは切実な抵抗の態度であり、私たちを鼓舞する重大な拠り所となるものの、ゆえにこそ小さな個別の差異を均してしまう危うさと隣り合わせにあるものともいえます。このギリギリの状況において、私たちの個々の表現や日常的な振る舞いは、いかに一つに回収されることなく共存し、それでも抵抗の力を持ち続けることができるのでしょうか。

そのそれぞれの試みがアナキズムの実践だといえます。

19世紀末、近代化と背中合わせに気運の高まったアナキズム運動に共感した新印象主義の画家たち。第一次世界大戦と前後して、社会の中心から逃れ、スイスのモンテ・ヴェリタに集った芸術家を含む様々な思想の持ち主たち。第二次世界大戦後、急進する資本主義体制をかいくぐり日常の革命を試みたシチュアシオニスト・インターナショナルとその重要メンバーのアスガー・ヨルン。

ソ連時代から現在まで、野外や自室で非公式芸術としてのアクションを展開し続けるロシア集団行為。さらに自宅での制作と自主展覧会の運営を実践したマルガレーテ・ラスペや共同スタジオを運営するコーポ北加賀屋(adanda+contact Gonzo+dot architects+remo+FabLab Kitakagaya+102 木工所 +REUNION STUDIO)の面々、アーティスト集団のオル太や、生活も制作も発表もそれらの場所も、全てを自在に往来し続ける大木裕之。

本展では、芸術と社会にどっぷりと関わりながらも軽やかに抵抗・逃走し、あえて「しないでおく」ことの可能性も含めて生き、創造する人々の実践を紹介します

 

*アナキズム(英: anarchism、仏: anarchisme、露: анархизм、アナーキズムとも)は、国家や宗教など一切の政治的権威と権力を否定し、自由な諸個人の合意のもとに個人の自由が重視される社会を運営していくことを理想とする思想。

スケジュール

開催中

2024年10月12日(土)〜2025年2月16日(日)あと117日

開館情報

時間
10:00 〜 17:30
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は開館
12月28日〜1月17日は休館
入場料 一般 1500円、大学生・高校生 1100円、中学生以下 無料
ミューぽん 100円OFF /  1名様まで割引 / 他の割引と併用不可

この展覧会はウェブまたはアプリのTOKYO ART BEATで割引クーポンを利用できます

※有料会員限定

詳細はこちら

展覧会URL https://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/anarchism_and_art
会場 豊田市美術館
http://www.museum.toyota.aichi.jp/
住所 〒471-0034 愛知県豊田市小坂本町8-5-1

アクセス 名鉄豊田線豊田市駅東口より徒歩15分、愛知環状鉄道新豊田駅より徒歩15分
電話番号 0565-34-6610

 

アートサイト名古屋城 2024 あるくみるきくをあじわう

本日は珍しい企画のご案内です。

愛知が誇る・・・名古屋城で楽しめます🏰

 

愛知県でもこういう企画が増えるといいですね!

 

 

 

アーティスト

狩野哲郎、久保寛子、高力猿猴庵、菅原果歩、千種創一 + ON READING、蓑虫山人、川村亘平斎、野村誠、山城大督
民俗学者の宮本常一は「歩く」「見る」「聞く」を旅の基本とし、日本観光文化研究所を設立し、雑誌『あるくみるきく』を刊行しました。観光地としてよく知られる史跡名古屋城を会場とする本展は、宮本による「あるく」「みる」「きく」という態度に着想を得ています。
たくさんの人がさまざまな旅や移動を重ねる現代、文化や歴史と観光は密接な関係にあり、歴史的文化財である名古屋城は地域の重要な観光資源でもあります。観光は人と人、地域と人の出会いを産み、観光地は学びの場ともなっています。城内に展開される作品を巡るとともに、文化財、そして観光地としての名古屋城という場も「あるくみるきく」を通じて深く味わっていただければと思います。

会場: 名古屋城内の各所

スケジュール 2024年11月28日(木)〜2024年12月15日(日)

開館情報

時間
9:00 〜 17:00
作品観覧時間: 10:00〜16:30
12月6日・7日・8日は19:30まで
※西の丸御蔵城宝館、乃木倉庫、本丸御殿への入館は16:00まで
※天守閣には現在入場できません
入場料 一般 500円、中学生以下 無料
展覧会URL https://nagoyajo.art/
会場 名古屋城
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/
住所 〒460-0031 愛知県名古屋市中区本丸1-1

アクセス 地下鉄名城線名古屋城駅7番出口より徒歩7分、地下鉄鶴舞線浅間駅1番出口より徒歩15分
電話番号 052-231-1700

草間彌生、初の大規模な版画展が京都市京セラ美術館で2025年4月から開催。「松本市美術館所蔵 草間彌生 版画の世界―反復と増殖―」

来年京都で開催される前評判の高い企画展のご紹介です。

日本が世界に誇る画家の一人で大変混雑が予想されますが、是非会場にてご高覧ください。

 

*草間彌生 こんにちは 1989 シルクスクリーン

 

初期から代表作まで300点の版画が集結

9月27日に鹿児島市立美術館で開幕した「松本市美術館所蔵 草間彌生 版画の世界―反復と増殖―」。本展が2025年に京都でも開催される。

会期は2025年4月25日~9月7日、会場は京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ。草間彌生(1929~)による初めての大規模な版画展だ。

本展は、世界最大の草間コレクションを誇る草間彌生の故郷・長野県松本市にある松本市美術館が所蔵する340点にも及ぶ版画作品から、富士山を主題に浮世絵の木版画の技法を用いた連作や、モノクロームの大型シルクスクリーン作品「愛はとこしえ」シリーズなど、厳選した作品に作家蔵を加えた約300点を展示するもの。

 

*草間彌生 生命は限りもなく、宇宙に燃え上がって行く時 2014 木版

 

世界的な前衛芸術家である草間は、1993年第45回ヴェネチア・ビエンナーレにおいて、日本を代表する作家として展示を行ったが、その前後で積極的に版画制作に取り組んだことも、現在の評価につながる大きな原動力となった。

*草間彌生 愛はとこしえ[TAOW] 2004 シルクスクリーン

草間彌生が初めて版画作品を展示したのは1979年。そこにはアメリカから帰国後の死や苦悩をテーマにした作品とは対照的に、華やかなモチーフが色彩豊かに表現されている。それまでの抽象的な表現に加え、南瓜、ドレス、葡萄、花や蝶など日常的なモチーフが網目や水玉で構成され、明瞭な色彩が特徴的だ。

鹿児島と京都では出展作品も異なるという。続報を楽しみに待ちたい。

 

*草間彌生 かぼちゃ 1982 リトグラフ、コラージュ

 

京都市京セラ美術館

京都市京セラ美術館は1933年(昭和8年)、「大礼記念京都美術館」として開館し、第二次世界大戦後には「京都市美術館」として活動してきました。開館以来、約90年の長きにわたり親しまれてきた建物は、今や現存する日本で最も古い公立美術館建築となりました。2020年のリニューアルでは、建築家青木淳・西澤徹夫のコンセプトに基づき創建当時のデザインを活かしながら現代的な要素を加え、高機能化しています。新鮮なイメージで「故」と「新」が重なる新しい美術館をお楽しみください。

ホームページhttps://kyotocity-kyocera.museum/

開館時間10:00 〜 18:00

月曜休館
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始休館(12/28〜1/2)

 

住所: 〒606-8344 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124

電話:075-771-4334

ファックス:075-761-0444

地下鉄東西線東山駅1番出口より徒歩約8分、京阪線三条駅12番出口より徒歩約16分、阪急線京都河原町駅より京都市バス(46系統)「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車すぐ、JR京都駅より京都市バス(5・86系統)「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車すぐ