月別アーカイブ: 2023年5月

#籔内佐斗司

本日は籔内佐斗司氏のSNSより・・・・・・・

 

館長の部屋

第66話 技術革新 奈良県立美術館館長 籔内佐斗司

19世紀の産業革命以来続いている近代産業の技術革新は、常に民生利用と軍事利用の両輪で発展してきました。

18〜19世紀の戦場は、赤や青の派手な布地に金モール、金ボタン、羽根飾りなどの華美な装飾を施した軍服に身を包んだおもちゃのような兵士が隊列を組んでぶつかり合う「美しくも野蛮な戦場」でした。

そこで用いられた銃剣を付けた単発式の長い鉄砲を一発撃ったあとは、その銃を槍や棍棒のように振り回す古代とかわらない戦い方でした。

それが20世紀に入ると、迷彩色の軍服に鉄兜で這いずり回り、連発銃や機関銃、手榴弾、毒ガス、榴弾砲、火炎放射器による塹壕戦や、飛行機や戦車まで登場した泥と血にまみれたアナログ技術の大量殺戮による「悲惨なだけの汚い戦場」になりました。

その流れを引き継いだ第二次世界大戦からベトナム戦争までは、殺戮の技術がますます効率的になり、死傷者の規模が飛躍的に増大しました。

その後、中東で繰り広げられた戦いは、電子制御による戦車戦、空中戦へと進化し、特に「砂漠の嵐作戦(1991)」は、多国籍軍にとっては「血を流さないスマートな戦場」でしたが、イラク兵にとっては「一瞬にして炭になる無慈悲な戦場」でした。

そして、現在ウクライナで行われている戦いは、精密誘導兵器の実験場と化しています。第二次世界大戦末期に開発され、広島と長崎で使用された核兵器は、その後、米ソの理性による「恐怖の均衡」によって戦場では一度も使用されてはいませんが、米ロの影響力が低下し、核保有国が拡散した現在、いつどこで使用されてもおかしくない状況が続いています。

そして現代は、宇宙とサイバー空間という新しい戦場へと拡大しました。そこには、近代以来のアナログ技術ではなく、エレクトロニクスとデジタル、バイオテクノロジーという目に見えない恐怖が支配しています。

とくに「人工知能・AI(artificial intelligence)」は、軍事と民生の区別なく、すでに私たちの日常生活の隅々にまで浸透してしまいました。

私たちが買い物をする際にしつこく「〇〇のポイントカードはお持ちですか?」と訊かれますが、そうして集められた天文学的な個人情報を整理分析し管理することを可能にしているものこそが、日進月歩の「AI」技術に他なりません。

最近、ビル・ゲイツ氏は、「AIの発達は、インターネットや携帯電話の導入と同じぐらい基本的なことだ」と述べています。私たちの未来、いやすでに現在は、AIの活用なくしては成り立たなくなっているのです。

1990年に写真を加工するソフトのAdobe Photoshopが販売され始めた頃、「これからは写真が信用できなくなる時代が来るね」と話したのを覚えていますが、今や、映画や映像の制作においてAIを活用した動画編集ソフトは不可欠になり、ネットニュースにはまるで現実と見間違う虚構の映像で溢れかえっています。

2001年から運用が始まったWikipediaは、その記事の信憑性や不確実性が問題となって、学術論文を執筆する際の出典や引用には認めないという暗黙の了解がありました。

しかし20年経って、ウィキベディアやグーグル検索の信頼性は飛躍的に高まり、一次資料、二次資料まではいかないものの、かつての百科事典に準ずる扱いになりつつあり、私もちょっとした調べものには大変重宝しています。

また2022年に開発されたばかりのOpenAI社のChatGPT(Generative Pre-trained Transformer、AIが事前学習して、質問に対して自然な言語で自律的に答えるソフト)は、学術、言論、報道、教育界のすべての分野に、大きな衝撃を与えています。

その信頼性は日増しに改善されているとはいえ、善悪を判断しないAIが呼吸するように虚偽情報を垂れ流すこの機能を、誰が制御できるのでしょう。

自我の形成が脆弱といわれている日本人が不用意にこのソフトを利用すると、その性善説を疑うことなく信じこんでしまうのではないかと心配です。なにしろ今頃になって、文科省が初等教育でプログラミング教育に躍起になっているほどデジタル音痴の国なのですから。

多くの日本人は、人とのコミュニケーションや学術、平和産業への応用に興味があるようですが、AIは確実に軍事分野でものすごい進化を遂げています。それは、従来の戦争の概念や社会を根本から覆す可能性を秘め、人類存亡に関わる技術でありながら、それを制御する技術も思想も国際的な合意も、その進化の速度に追いついていないことがとても不安です。

『2001年宇宙の旅』(1968)で提議されたAI・HAL-9000に倫理観を持たせる方法は、果たして見つかるのでしょうか?

「人類が幸せに生き永らえるために、AIを捨て去る方法は?」とChatGPTに尋ねたら、どんな答えが返ってくるのでしょうね。

図版クレジット 19世紀中頃の英軍兵士の軍装 映画「1971」の英軍兵士 OpenAi社のChaptGPTの宣伝 Chapt GPTのデモによる模範解答 『2001年宇宙の旅』のHAL-9000のインターフェイス

 

*画像・内容は籔内佐斗司氏のSNSよりお借りしました。


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ありがとうございました

GW企画鶴田一郎美人画の世界岡崎展も無事に5/5に終了致しました。

期間中、ご来場を頂きました皆様ありがとうございました。

遠いところ来て頂きまして感謝申し上げます。

ありがとうございます。

本当に出会いは大切!!

 

 

 

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#絶賛開催中#鶴田一郎#美人画#岡崎#GW#原画#まなざし

鶴田一郎美人画の世界岡崎展にお越し頂きまして誠にありがとうございます。

お天気の良くない中、多くの皆様にご来場頂いております。本日からはお天気も回復するようですので是非多くの皆様に鶴田一郎美人画の世界をお楽しみ頂ければと思います。

5月5日(5/5は搬出の為、15時まで)まで開催しておりますので宜しくお願い申し上げます。

 

ノエビア化粧品のCMなどで知られている現代美人画の第一人者・琳派継承者の鶴田一郎氏の作品(原画・版画)を岡崎市にございますアートギャラリーミュゼソレイユにて一挙大公開致します。

是非、会場にて美人画本物の凄さをご覧下さいませ!

多くの皆様にお越し頂けると幸甚です。

 

 

 

 

*岡崎展はいろいろな種類の原画作品を多数展示致します*

 

 

鶴田先生描き下ろしの原画作品から版画作品にもなりました古い貴重な大き目系の原画作品・モノクロ作品・金箔作品やビンテージな希少な原画作品等々数多い原画作品を展示致します。

そして人気の小ぶりな版画作品から大きめの人気版画作品まで一挙大公開致します。

 

また今展では代表作のモノクロ作品「まなざし」も特別に展示します。

 

「まなざし」は1994年に発表されましたリトグラフ作品です。

鶴田一郎氏の初のモノクロ作品として有名です。

また代表作としても有名でして高額で取引された実績もある伝説の作品とされております。 この「まなざし」が引き金となって現在まで何種類もの「まなざしシリーズ」の作品が発表され、どれも大人気作品となっております。

ネット上に掲載されている上記画像の色使いは濃くシャープな感じですが、現品はネット等で掲載されている画像とは全然黒色の加減が違い柔らかい色使いとその柔らかなラインに驚かされます。

今から27年程前の作品ですが・・・・弊社にてシート・額装いずれも厳しくチェック致しましたが全く問題の無い作品となっております。(差し箱は劣化して古くなっております)

鶴田一郎先生の代表作「まなざし」・・・まさかまさかの弊社顧客様は「まなざし」を所有されている方が大変多いので顧客様にはご興味は持って頂けない?ようなので、新規の皆様にご案内させて頂きます。

大変素敵な作品です・・・・是非ご覧ください。

 

次は最新作を発表予定です。

人気の動物シリーズ

chat noir. (シャ・ノワール)

鶴田一郎先生談

2023年の新作です。 chat noir. (シャ・ノワール) (黒い猫) 400mm×310mm アクリルonボード 美しい女性に甘えるように擦り寄る黒い猫、でも本当の彼は髪飾の蝶を狙っているのかも。 そしてその蝶も今にも飛び立って、逃げてゆきそう。 楽しんで頂けるよう、ウィットのある絵にしてみました。

 

展示会中には鶴田一郎公式グッズも販売致します。

グッズ類の一部をご案内します・・・・・・

アートフレーム

アートフレーム追加情報

 

 

 

 

 

 

 

 

information
アートフレームに待望の新作登場!「選べるプラス1シート」なら2種類の絵柄が楽しめます!
● アクリルフレーム(卓上・壁掛け両用タイプ)の色は、クリアまたはスモークの2色です。
● 【選べるプラス1シート】とは、アートフレーム1点の金額に+2000円で、お好きな絵柄をもう1枚 お選びいただける商品です。
絵柄は、新作3点を含む 全10種類です
新作「A maiden voyage 処女航海 SE」
  「Memory of Sepia」
  「ジャパングラックヘア Flower」
「ジャパンブラックヘア Gold」
「蕾(つぼみ)」
「永遠の愛」
「ときめき」
「スプリング・ブリーズ」
「エメラルドの瞳」
「リリー」

クリアファイルA4

 

ポストカードセット

 

画集類

 

 

 

 

 

グッズ類の詳細は会場にてご確認ください。

*数に限りがございますので無くなり次第終了とさせて頂きます。ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

日程

4/29(土)から5/5(金)まで

時間

11:00から18:00まで

(最終日5/5は11:00から15:00まで)

会場

Art Gallery  Musee Soleil(アートギャラリー ミュゼソレイユ)

〒444-0044

岡崎市康生通南2-45京倫ビル2F

*駐車場は備えておりますが、満車の場合は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コロナ感染対策のご協力をお願い致します。

・会場ではエアコン空気流動・換気を行います。会場内ではソーシャルディスタンス(社会的距離)を保ってください。(最低1m以上)

・三密を避けるために混雑した場合は入場制限を致します。ご了承ください。

・会場入口にアルコール消毒液を設置しますので入場前に手洗い・消毒をお願い致します。

・入場時に非接触体温計にて検温を致します。37.5℃以上熱の方のご入場は出来ません。

・発熱や咳、くしゃみなどの症状が見られる方、体調のすぐれない方は、ご来館をお控えください。

・入館時の検温により、37.5℃以上の発熱が認められる方は、ご入場をお断りいたします。

・混雑時や重症化リスクの高い方は、マスクの着用をお奨めします。

・壁や展示ケース、作品にはお手を触れないでください。

 


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