月別アーカイブ: 2021年9月

不具合

先週の金曜日にブログの更新をして以来の久々の投稿になります。

先週の土曜日よりサーバーに不具合が発生してブログの更新等が行えないようになっておりました。

昨夜に不具合は解消され今朝より通常通り更新が出来るようになった次第です。

その間、愛西展のお問い合わせやホームページの閲覧が出来ない等々お電話でご指摘も頂きました。

大変お手数をお掛けして申し訳ありませんでした。

今後とも宜しくお願い申し上げます。

 

またサイト再開に向けて対応して頂きましたS様いつもありがとうございます

いつも助かっております。

今後とも宜しくお願い申し上げます。

 

森川杜園展に寄せて 其の三

今月末まで愛知県には緊急事態宣言が延長されております。

宣言中の買取のご訪問等は行っておりません。ご了承の程お願い申し上げます。

どうして来てもらえないの?とお電話で催促されましても緊急事態宣言が発令中は昨年から一貫してお互いの安全又はそのご家族・関係者様の安全も考慮して行っておりません。

解除され次第、速やかに対応させて頂きます。

宜しくお願い申し上げます。

 

本日は森川杜園展に寄せて第三弾でございます。

森川杜園展に寄せて 其の三
奈良県立美術館 館長・籔内佐斗司
 大和国は、わが国の芸能の故郷です。6世紀に伝来した中国江南の呉(ご)の地方の仮面舞踊「伎楽(ぎがく)・呉楽(くれうたのまい)」をその嚆矢として、非常に国際的な文化が華開いた天平時代には、唐王朝の宮廷楽舞に加え、シルクロード伝来の胡楽、朝鮮半島からの高麗楽(こまがく)、東南アジアを源流とする林邑楽(りんゆうがく)などがわが国に伝来しました。そしてアジア各地のさまざまな楽舞の演奏者が律令制下の雅楽寮(ががくりょう、うたまいのつかさ)で養成され、東大寺落慶法要の際には、国際色豊かに披露されました。今でいえば、世界各地からタレントが集まる国際音楽フェスという雰囲気だったのでしょう。
その後、平安京に遷都されたことで、役所としての雅楽寮は京都の近衛府や令外官などに押されて衰微しましたが、東大寺、興福寺、法隆寺などを舞台に雅楽や舞楽は続きました。
そして江戸初期には、雅楽の演奏団体が南都、宮中、四天王寺の三方楽所(さんぽうがくそ)として整備され、継承された世界最古級の音楽芸能として現代に至ります。
 また7世紀の秦河勝(はたのかわかつ)を祖とする秦楽(しんがく、はたがく)・申楽などに加え、滑稽な物まねや曲芸が元になった散楽などが中世以降に猿楽(さるがく)へと発展し、室町期に観阿弥・世阿弥によって集大成された能や狂言となりました。
このように、各寺院で催される追儺会(ついなえ)、行道会(ぎょうどうえ)なども含め、日本の伝統的楽舞のほとんどは、大和国が出発点となったものです。桜井を中心とした猿楽四座(観世、金春、宝生、金剛)が平安京に移ったあとも、能楽は南都の寺院で演じられました。
杜園作品の主題の多くが、舞楽と能・狂言から取られていることからも、これらの芸能が絶えることなく大和の人々のこころに馴染んでいたことが分かります。
 それでは、今回の『杜園展』に出品されている舞楽や能・狂言関係の作品をいくつかご紹介しましょう。
 舞楽の主要なテーマは、古代中国王朝の英雄伝説や朝鮮半島の舞などです。
その代表である『蘭陵王(らんりょうおう)』は、中国東北部の渤海を出自とする北斉の皇族・高長恭が蘭陵王という称号に任ぜられ北周と戦った故事に由来する唐楽の代表曲。彼は眉目秀麗であったために、敵に侮られることを嫌い、怪異な仮面を付けて戦場に臨んで味方の軍勢を鼓舞し勝利しました。
左方の舞台で激しく演じる「走り舞」の代表曲です。本作は、杜園の特徴である大ぶりの頭部や手先がかわいい童子形で表されています。
『蘭陵王』によく似た『還城楽(げんじょうらく)』は、唐の玄宗皇帝が凱旋した様を舞楽にしたものとも、蛇を好んで食べた胡国の人が蛇を見つけて喜んでいる様を舞にしたものとも伝えられています。
吊り顎で真っ赤な怖い顔をした仮面が特徴です。
 能に取材した『融(とおる)』は、旅の僧が京都六条河原院の旧跡で仮寝していると、左大臣・源融の亡霊が現れ、昔を思い出しながら舞を舞い、名残を惜しみながら月の世界に帰っていくという夢幻能に取材しています。
左大袖を頭上にかざす姿が特徴的です。
また『牛若・熊坂』は、旅僧の前で盗賊の首領・熊坂長範の霊が牛若に討たれた無念を語る夢幻能ですが、本作は、剛毅な長範に対峙する牛若の凜々しくも愛らしい姿が印象的な佳品です。
狂言に取材した『福の神』は、口許に指をあてた杜園らしい童子形のほほえましい作品。
 いよいよ9月23日(木)から始まる本展は、200点を超える多くの作品で構成されますから、その全貌はぜひ会場でご堪能ください。
図版クレジット;『福の神』
*内容・画像は籔内佐斗司氏よりお借りしました。

 


 

 

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森川杜園展に寄せて 其の二

緊急事態宣言が解除されましたら観覧しようと思います・・・本日は森川杜園展に寄せて第二弾でございます。

森川杜園展に寄せて 其の二
奈良県立美術館館長・籔内佐斗司
 私がまだ東京藝術大学の学生だったころ、東京国立博物館本館の常設展を観ていたときのことです。
第一室の考古遺物から順に巡って、最後の近代彫刻の部屋で、高村光雲の『老猿』や佐藤朝山の『蜥蜴』などと並んで真っ黒に煤けた小さな法隆寺九面観音立像が展示されていました。
「なぜこんなに古い仏像が近代彫刻の部屋に展示されているのかな?」と訝しく思いつつよく観ると、「模造 森川杜園」と題簽にありました。
これが私の杜園初体験でした。本像の原本は、唐代の江南で造られて奈良時代に舶載されたと思われる檀像彫刻の傑作で、もちろん国宝です。
像高は38センチ、蓮台から瓔珞や胸飾、天衣までのすべてを一木の白檀から彫り出した本像を、杜園は見事に再現しただけでなく、正直に申し上げると、彫技は原本よりも優っているのではと密かに私は思っています。
そして嬉しいことに今回の「杜園展」には、この九面観音立像も出品されます。
そこで今回は、この見事な模造を造った森川杜園の木彫技術と彩色について、彼に影響を与えたひとたちと合わせてお話しさせて頂こうと思います。
 柴田是真(しばたぜしん、1807−1891)は、幕末から明治を代表する蒔絵師で、江戸の漆工細工を近代工芸に導いた人です。
それまでの蒔絵職人とちがい、自ら見事な図案を描きました。四条派の絵を学ぶために京都へも遊学し、和歌や国学にも親しみ、頼山陽には書を学んだたいへんな教養人でした。
若き杜園は、その是真に出逢い、作風だけでなく人柄に大きな感化を受けたといいます。
このように幕末の文化人は、各地をかなり自由に歩き回って交流を深め、高い教養を身につけていたことに驚きます。
 杜園の直接的な絵画の師匠は興福寺修南院に所属していた役人・内藤其淵(ないとうきえん)でした。
彼は鹿の絵を得意とし、彼が描いた迫真の鹿図の衝立に牡鹿が襲いかかったという逸話もあります。
杜園が彼から修得した彩色技術は秀逸であったことは、彼の木彫彩色が、今もほとんど剥落することなく堅牢であることからも伺えます。
そして写真が珍しかった当時、博物館行政の父と謳われた町田久成(1838−1897)から公式記録のために依頼された正倉院御物などの写生や模造も実にみごとです。彼の彩色技術がいかんなく発揮された『金峯山寺経塚出土金銅経箱』の模造作品もお見落としのなく。これは金銅製ではなく、木造彩色ですから、くれぐれもだまされないように。
 彼は、1877年に開催された第1回内国勧業博覧会に『蘭陵王』と『鹿』を出品して好評を博し、1893年のシカゴ万国博覧会では大作『牡牝鹿』を出品するなどして、木彫家としての名声を全国的に確立しました。
その他にも、仏像の修復も手がけ、破損のひどかった興福寺の天灯鬼・龍灯鬼を現在の形に修復したのは杜園といわれます。
その成果に基づいて制作した『龍灯鬼』は、第2回内国勧業博覧会(1881)に出品され、妙技二等賞を受賞しています。
ちなみに「勧業博覧会」の名称からも分かるとおり、明治初期の美術工芸は、殖産興業や輸出振興を主眼とする農商務省の管轄でした。
これらを藝術分野として文部省の管轄にしたのは、町田の後輩である岡倉天心(1863−1913)でした。
 こうやってお話ししていると、私自身が『杜園展』会場で一日も早く実物に再会したい思いにかられています。
図版クレジット; 東京国立博物館蔵 模造 法隆寺九面観音立像 森川杜園作
*内容・画像は籔内佐斗司氏のSNSよりお借りしました。

 


 

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多くのお問い合わせ、ありがとうございました。

告知のように鶴田一郎美人画犬山展は中止にしたんですが・・・・多くのお問い合わせを19日(日曜日)まで頂きました。

いつにも増してお問い合わせを頂きまして誠にありがとうございます。

犬山市での開催を楽しみにして頂いていたそうで有り難い限りでございます。会場の年内スケジュールは空いてないようですので来年に開催が出来ればと思います。

宜しくお願い申し上げます。

 

次の企画展も6月に開催予定でしたが緊急事態宣言により中止にさせて頂きリクエストの多かった愛知県愛西市での開催となります。

是非、皆様宜しくお願い申し上げます。


 

現代美人画の第一人者 鶴田一郎氏の大変貴重な描き下ろしの原画作品・人気の版画作品・過去の人気のあったビンテージな作品まで一挙大公開致します。

また新発売の画集やグッズ類も限定数で販売致します。

愛西市での初の企画展となります。(6月に開催予定でしたが愛知県の緊急事態宣言が延長され中止、今展に順延されました)

 

 

開催日 10月23日(土)から24日(日)

時間  10時から18時まで

会場 愛西市文化会館 3F第二会議室

〒496-0907 愛知県愛西市稲葉町米野303番地

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛西市役所の隣にあります

 

 

 

 

 

 

 

コロナ感染対策にご協力ください。

・会場ではエアコン空気流動・換気を行います。会場内ではソーシャルディスタンス(社会的距離)を保ってください。(最低1m以上)

・三密を避けるために混雑した場合は入場制限を致します。ご了承ください。

・会場入口にアルコール消毒液を設置しますので入場前に手洗い・消毒をお願い致します。

・入場時に非接触体温計にて検温を致します。37.5℃以上熱の方のご入場は出来ません。

・咳エチケットの為、必ずマスク着用をお願い致します。

・スタッフは感染防止の為、マスクを着用させて頂きます。

万が一、コロナ感染者が発生した場合、迅速に対応する為にご来場者様の連絡先名簿の制作を行います。入場時にお名前・連絡先電話番号・住所(任意)のご記載をお願い致します。また頂いた情報は必要に応じて保健所等の公的機関へ提出する事以外には使用致しませんので何卒ご理解、ご了承の程お願い致します。

 


 

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鶴田一郎美人画の世界犬山展の開催は中止です

 

明日18日(土)より開催予定にしておりました鶴田一郎美人画の世界犬山展の中止の告知をさせて頂いておりますが、昨日も犬山市の方よりお問い合わせを頂きましたので再々度告知させて頂きます。

ご存じの通り愛知県に発令されておりました緊急事態宣言の9/30までの延長に伴い、ご来場者様の安全を第一と考え中止とさせて頂いた次第です。

何卒ご理解ご了承の程お願い申し上げます。

 

次の企画展は10月23日(土)より愛知県愛西市での開催予定となっております。

是非、愛西展へお越しくださいませ。

(愛西展もコロナ感染状況によっては開催中止になる場合もござます)

 

 

緊急事態宣言中は買取等のご自宅訪問等は中止とさせて頂いております。

お問い合わせ等はOKでございますので何なりとお申し付けください。

宣言解除後速やかにお邪魔しての引取等は対応させて頂きます。(宅配便を使用しての引取は宣言中も可能です)

 

ちなみに・・・・・artbondは

・海外・国内の美術品全般を中心に販売・買取致します。

・美術展・作家による展示会のプロデュースを行います。(企画展内容・会場確保・期間・集客方法・集客・販売まで全部ご相談させて頂き展示会の成功へと導きます。)

・海外・国内のオークション代行(お手持ちの作品で不要になった作品などを高値で売買する事が出来ます。)

・海外で作品をお探し致します(特にリキテンシュタイン・ウオーホル

ウェッセルマン・ジムダイン等ポップアートなどを得意としております)

・琳派後継者の鶴田一郎正規取扱い店

・籔内佐斗司の正規取り扱い店

等を行っております。

 

 

今後とも宜しくお願い申し上げます。

 

早くコロナが収束しますように☆彡

artbond  田村和彦

 

 


 

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