「彫刻」カテゴリーアーカイブ

環境問題

本日は籔内佐斗司氏のSNSより・・・・・・・
環境問題
奈良県立美術館館長 籔内佐斗司
ミケランジェロは、「材料から無駄なところを取り除いていく仕事が彫刻だ。
だから、優れた彫刻は無駄がないので美しい」という意味の言葉を残しています。ミケランジェロ先生に比べるべくもありませんが、木彫が本業である私も、仕事の半分以上がゴミを出す作業です。
ですから、脱炭素や、脱ゴミ、SDGsが賑やかな最近では、肩身の狭い思いをしていますので、環境問題については以前から大きな関心がありました。
国連や国際機関が進める地球規模の環境保護運動の背景には、きれいごとだけではなく、巨大企業の思惑がかならず見え隠れします。
かつて、国際捕鯨委員会(IWC)を舞台に急激な反捕鯨運動が高まりを見せた頃、その一方で、ベトナム戦争で米軍がベトナムにまき散らした枯れ葉剤による生態系への影響や子どもたちの催奇形性が大きな問題になりました。
やがて、米国の枯れ葉剤メーカーが、反捕鯨などの環境保護団体に莫大な資金を提供していた事実は、きれいごとだけではないことの一例です。
19世紀のイギリスで始まった環境保護活動や自然保護運動ですが、20世紀に最も熱心に取り組んだ国家は、ナチスドイツです。
「血と土」の思想のもとに、古代ゲルマンへの回帰を主張しました。ナチス№2のヘルマン・ゲーリングは、自ら森林長官も務めて自然保護や動物愛護に熱心に取り組み、先駆的な『帝国自然保護法』(1935)を制定して、原始ゲルマンの森と生態系の復元といういささか荒唐無稽な取り組みに尽力しました。
またハインリッヒ・ヒムラーは、ゲルマン民族の優秀性を主張する一方、「ゲルマン社会に相応しくない異分子(ユダヤ人やロマ)」を排除する民族浄化思想へと発展し、ホロコーストを生みました。
自然保護だけでなく、ヒトラー自身が実践していた菜食主義、禁煙などの潔癖な嗜好が、21世紀に社会運動としてたいへん活発に展開されていることはちょっと不気味です。
正義や善を強く標榜する主張の独善性は、異なる文化や民族を排斥する危険性を孕んできたことを歴史は教えています。
一時期、ゴミ焼却場から排出されるダイオキシンが問題になりましたが、その後、日本のゴミ焼却炉の多くは、プラスチックス類を一緒に燃やしても、ダイオキシンなどの有害物質を排出しない世界トップレベルの性能に達しています。
しかし、埋め立てが中心の海外のゴミ処理に比べ、国内ゴミの75%を処理している優秀な焼却プラントを海外に輸出しようとしていた矢先に、国連のCO2削減方針の影響で、その輸出は停滞しているとか。またレジ袋を食べて死亡するウミガメの扇情的な映像がたびたびテレビなどで放映されましたが、レジ袋が死因の固体の割合はわずかで、しかもその多くは海外のゴミを受け容れている国々から海に流れ出たものです。
レジ袋有料化政策以降、大量のショッピングバッグが商品化されて普及しましたが、これもいつかは廃棄されてマイクロプラスチックスやゴミの原因になります。動物愛護と権利保護の名の下に毛皮への反対運動が盛んになり、フェイクファーがブームになりました。
しかし、フェイクファーもいつかはマイクロプラスチックスになります。
最近、東京都が新築住宅に太陽光発電パネル設置の義務化を打ち出しましたが、太陽光パネル生産に伴う中国の少数民族への収奪や抑圧や、10年後にはかならず起こるパネルの大量廃棄へ対処方法を明確にすべきです。
近年盛り上がっている、欧米発信のSGDsやLGBTQ、diversityなどの正義のもとに、自分達とちがう意見や世界観を封殺しようという手法には、一神教的傲慢さや「他の価値観を認めないdiversity(多様性)」という大きな矛盾に満ちています。
マスコミが声高に叫ぶ環境問題のすべての原因は、増えすぎた人類とその欲望の負荷に、地球環境が耐えられなくなってしまったことであって、もはや人道主義や平等主義では解決しません。このテーマについては、また稿を改めて。
図版クレジット)
反捕鯨団体との攻防
インドのゴミの川
狩猟を楽しむヘルマン・ゲーリング
*画像・内容は籔内佐斗司氏のSNSよりお借りしました。

 

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五人囃子

本日は籔内佐斗司氏の新作木彫のご案内です。

この作品はすべて檜木彫で制作してあります・・・・凄い!素敵!!

 

 

 

 

 

 

 

籔内佐斗司氏談
新作木彫のお知らせ!『五人囃子童子』
ひな壇に飾る「五人囃子」は、能楽の囃子方の太鼓、大鼓、小鼓、笛、謡の五人組のことです。
お馴染みの童子たちが、箱根の自然を背景に、賑やかに楽しげに演奏しています。
*画像・内容は籔内佐斗司氏よりお借りしました。

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二股大黒童子

本日も籔内佐斗司氏のSNSより・・・・・

新作木彫作品が続々登場です・・・・・・・ブロンズ作品も制作されるそうです。

 

 

 

籔内佐斗司氏談

新作木彫第二弾!『二股大黒童子』です。大黒さまが布袋ではなく、二股大根を担いでいますが、見方によっては・・・。子孫繁栄、福徳円満の縁起のよい作品です。

この作品は、ブロンズ版も制作中です。お楽しみに!
*画像・内容は籔内佐斗司氏よりお借りしました。

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🐅任侠坊🐉

本日も籔内佐斗司氏のSNSより・・・・・・

何度かご紹介した事もあると思います・・・・・わたくしも大ファンの作品でございます。

かなり前ですが、某展示会で直接作品を見た事がありますが、それはそれは圧巻のオーラを纏った作品でございました。勿論売約済みです。

前職時にお客様よりこの系統の作品が欲しいとご依頼を頂きまして奮闘しましたが・・・・タイミングが悪く叶いませんでした。

・・・・現在なら叶いました^^

 

*籔内佐斗司氏の作品についてはお気軽にお問い合わせください。

 

 

 

籔内佐斗司氏談
佐藤朝山や平櫛田中らの木彫家には「定番作品」があります。
私の場合は、『任侠坊』がそれに当たります。
もともとは、高倉健さんや三島由紀夫氏へのオマージュで制作したものです。
大変人気があって、展示会ではすぐに売れてしまい、新たにご注文頂く場合もありますが、何度造っても楽しいものです。
もちろん木彫作品ですから、顔の表情や背中の彫り物、持物も一点づつ微妙に違いますが、不動の定番作品といえます。
最近造った本作は、今までで一番大きいもので、背中の彫り物は『龍虎図』です。
*画像・内容は籔内佐斗司氏のSNSよりお借りしました。

 


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清凉寺式釈迦如来立像

本日は籔内佐斗司氏のSNSより・・・・・・・

東海地方だそうです・・・・公開が待ち望まれます。

 

 

 

 

 

工房では、東海地方のさる名刹からご下命をいただきました等身大の「清凉寺式釈迦如来立像」を制作中です。
そして、先日、途中経過をご確認頂くため、お寺で仮安置しました。
仏伝『増一阿含経』によると、インドのウダヤナ王(優填王)が釈迦を思慕して牛頭栴檀で造らせたのが最初の釈迦如来像といわれます。
やがてその像は中国五台山にもたらされ信仰を集めました。
宋代に中国へ渡った東大寺僧・奝然がその像を拝観して感動し、987年に中国人仏師に写させた像を日本に持ち帰りました。
その像は、奝然没後に五台山清凉寺に安置されて「三国伝来の生身の釈迦像」として篤い信仰を集めました。
その後、釈迦本来の思想とは何かが求められた鎌倉時代以降に次々と模刻され、そうした像は『清凉寺式釈迦如来立像』として全国に100体近くあるといわれています。
制作中の釈迦如来像はその流れを汲むもので、ご住職の篤い思いを具現化しようとしています。
秋までには完成し、来年2月には、開眼法要が行われる予定です。
その節はまたご報告します。
*画像・内容は籔内佐斗司氏よりお借りしました。

 

 


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