来年京都で開催される前評判の高い企画展のご紹介です。
日本が世界に誇る画家の一人で大変混雑が予想されますが、是非会場にてご高覧ください。
*草間彌生 こんにちは 1989 シルクスクリーン
初期から代表作まで300点の版画が集結
9月27日に鹿児島市立美術館で開幕した「松本市美術館所蔵 草間彌生 版画の世界―反復と増殖―」。本展が2025年に京都でも開催される。
会期は2025年4月25日~9月7日、会場は京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ。草間彌生(1929~)による初めての大規模な版画展だ。
本展は、世界最大の草間コレクションを誇る草間彌生の故郷・長野県松本市にある松本市美術館が所蔵する340点にも及ぶ版画作品から、富士山を主題に浮世絵の木版画の技法を用いた連作や、モノクロームの大型シルクスクリーン作品「愛はとこしえ」シリーズなど、厳選した作品に作家蔵を加えた約300点を展示するもの。
*草間彌生 生命は限りもなく、宇宙に燃え上がって行く時 2014 木版
世界的な前衛芸術家である草間は、1993年第45回ヴェネチア・ビエンナーレにおいて、日本を代表する作家として展示を行ったが、その前後で積極的に版画制作に取り組んだことも、現在の評価につながる大きな原動力となった。
*草間彌生 愛はとこしえ[TAOW] 2004 シルクスクリーン
草間彌生が初めて版画作品を展示したのは1979年。そこにはアメリカから帰国後の死や苦悩をテーマにした作品とは対照的に、華やかなモチーフが色彩豊かに表現されている。それまでの抽象的な表現に加え、南瓜、ドレス、葡萄、花や蝶など日常的なモチーフが網目や水玉で構成され、明瞭な色彩が特徴的だ。
鹿児島と京都では出展作品も異なるという。続報を楽しみに待ちたい。
*草間彌生 かぼちゃ 1982 リトグラフ、コラージュ
京都市京セラ美術館
京都市京セラ美術館は1933年(昭和8年)、「大礼記念京都美術館」として開館し、第二次世界大戦後には「京都市美術館」として活動してきました。開館以来、約90年の長きにわたり親しまれてきた建物は、今や現存する日本で最も古い公立美術館建築となりました。2020年のリニューアルでは、建築家青木淳・西澤徹夫のコンセプトに基づき創建当時のデザインを活かしながら現代的な要素を加え、高機能化しています。新鮮なイメージで「故」と「新」が重なる新しい美術館をお楽しみください。
ホームページhttps://kyotocity-kyocera.museum/
開館時間10:00 〜 18:00
年末年始休館(12/28〜1/2)
住所: 〒606-8344 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
電話:075-771-4334
ファックス:075-761-0444
地下鉄東西線東山駅1番出口より徒歩約8分、京阪線三条駅12番出口より徒歩約16分、阪急線京都河原町駅より京都市バス(46系統)「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車すぐ、JR京都駅より京都市バス(5・86系統)「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車すぐ