「企画展」カテゴリーアーカイブ

「舟越桂 森へ行く日」が彫刻の森美術館で7月開催。生前、作家が準備していた最後の展覧会

わたくしも大好きな作家さんで残念ながら3月にご逝去されました。

クスノキを素材に大理石の目をはめ込んだ、内省的で静謐な半身像で知られ最初に見た時の驚きと感動は今でも忘れません。

7月に予定されていた企画展だそうです。そのまま開催されるようです。

わたくしも見て参ります!

是非ご覧下さい!

 

最期までこの展覧会の実現を望み、励んだ作家本人の意思と、遺族の意向を尊重して開催される。会期は7月26日〜11月4日

樹の⽔の⾳ 2019 楠に彩⾊、⼤理⽯ 作家蔵 西村画廊蔵 撮影:今井智己 © Katsura Funakoshi Courtesy of Nishimura Gallery  ※この写真は所蔵者の許可を得て撮影しています。実際の展示風景と異なります。

 

3月29日、肺がんのため72歳で死去した彫刻家の舟越桂。舟越が生前最後に準備していた展覧会「舟越桂 森へ行く日」が箱根の彫刻の森美術館 本館ギャラリーで開催される。会期は7月26日〜11月4日。

「私は街を飛ぶ」のためのドローイング 2022 紙にオイルパステル 撮影:後藤渉

 

自然の中で人々と芸術家が交流する場として誕生した日本で初めての野外彫刻美術館である彫刻の森美術館。開館55周年を記念した展覧会にと2023年3月に舟越に依頼したことから本展の企画が始まり準備が進められてきた。本展は、最期までこの展覧会の実現を望み、励んだ作家本人の意思と、遺族の意向を尊重して開催される

 

海にとどく手 2016 楠に彩色、大理石、雑木 西村画廊蔵 撮影:齊藤さだむ © Katsura Funakoshi Courtesy of Nishimura Gallery

聖母子像や、性別を感じさせない静謐な空気をまとった人物像で多くの人を魅了してきた舟越。初期は日常性を感じさせる素朴な胸像、90年代〜2000年初頭は妖精や野獣、異形の人物像、2005年からは半人半獣・両性具有の「スフィンクス・シリーズ」を手がけた

 

遠い手のスフィンクス 2006 楠に彩色、大理石、革、鉄 高橋龍太郎コレクション蔵 撮影:内田芳孝 © Katsura Funakoshi Courtesy of Nishimura Gallery

本展は、日々の創作活動が垣間見えるデッサンやメモ、舟越が実際の制作に使っていた手製の作業台やデッサン用の一本足 のイスなどが展示される展示室1「僕が気に入っている 」、人々が抱える孤独や矛盾、二面性にも目を向けた舟越の活動を振り返る展示室2「人間とは何か」。

あの頃のボールをうら返した。 2019 革、糸、楠、バネ、水彩、鉛筆 撮影:今井智己

そして東日本大震災がきっかけとなって制作された作品、「スフィンクス・シリーズ」が集まる展示室3「心象人物」、舟越が家族のために作ったたくさんのおもちゃが文章とともに掲載され、27年ぶりに増補新版される著書『おもちゃのいいわけ』がテーマの展示室4「『おもちゃのいいわけ』のための部屋」からなる。

人間とは何かを生涯問い続けた舟越の軌跡を辿りたい。

樹の⽔の⾳ 2019 楠に彩⾊、⼤理⽯ 作家蔵 西村画廊蔵 撮影:岡野圭 © Katsura Funakoshi Courtesy of Nishimura Gallery

⾈越桂

 

「彫刻の森美術館 開館55周年記念 舟越桂 森へ行く日」

遠くを見つめるまなざしを持った静かな佇まいの人物像で知られる彫刻家 舟越桂。
生涯を通じて人間とは何かを問い続けた彫刻家の作品の変遷とその創作の源となる視線に迫ります。

聖母子像や性別を感じさせない静謐な空気をまとった人物像は、その後、人間という存在の大きさや不思議さを象徴する山のようなイメージの人物像や、「祈り」の思いや行為に人間の姿を与えたという考えに至った「水に映る月蝕」(2004年)、そして東日本大震災がきっかけとなって制作された「海にとどく手」(2016年)、さらに両性具有の身体と長い耳を持った、人間を見つづける存在としての「スフィンクス」へ辿り着きます。一貫して人間の存在をテーマにしながら、様々に変容を遂げる作品を舟越は自ら「心象人物」と名付けました。

「手と目と頭を使って人間の像を作ることで、思考だけでの理解を越えて、人間を把握することに変わっていかないだろうか。その時間のつみかさねで、私も人間について考えていると思いたい。」
ーー『言葉の降る森』角川書店

具体的には目に見えない、しかし現実に人間がその回りに抱える問題、祈りや思いなどに人間の姿を与えながら、人間について考えることで舟越は「人は皆それぞれ、たった一度の人生を生きていく初めての存在なのだ」ということを証明するための物語を紡ぎ出そうとしていたのではないでしょうか。

本展が、自分と出会う場として、自分と向き合う時間として、皆様に届くことを願っております。

スケジュール 2024年7月26日(金)〜2024年11月4日(月)

開館情報

時間
9:00 〜 17:00
入場料 一般 2000円、大学生・高校生 1600円、中学生・小学生 800円、毎週土曜日はファミリー優待日(保護者1名につき小・中学生5名まで無料)
展覧会URL https://www.hakone-oam.or.jp/specials/2024/katsurafunakoshi/
会場 彫刻の森美術館
http://www.hakone-oam.or.jp/
住所 〒250-0493 神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1121

アクセス 箱根登山鉄道彫刻の森駅より徒歩2分
電話番号 0460-82-1161

 

*画像・内容はお借りしました。

エッシャー 不思議のヒミツ

7月から豊田市美術館にて開催されます素敵な企画展です。

若い頃に勉強しました。

楽しい時間を過ごせます・・奇想の天才です。

是非、会場にてご覧ください!!

 

 

画像: [マウリッツ・コルネリス・エッシャー 写像球体を持つ手 1935 リトグラフ M.C. Escher Foundation Collection, The Netherlands All M.C. Escher works © 2024 The M.C. Escher Company,Baarn, The Netherlands. All rights reserved mcescher.com]

 

同時代のアートのみならず過去の美術からもインスピレーションと影響を受けたマウリッツ・コルネリス・エッシャー(1898-1972)は、幾何学的な構成と厳密さを追求して、視覚芸術の本質に迫る作品を実現しました。多才で先進的なこの芸術家は、シュルレアリスムやオプ(オプティカル)・アートなどの芸術的潮流を予見させる存在であったと言えます。エッシャーが自身の創造的な世界を形づくる鍵を見出したのは、数字や幾何学、数学の世界においてだけではありません。奇想の天才として、芸術的言語を幅広く駆使し、それらを融合させて魅力的な新しい道を切り開いたのです。この点で、エッシャーは美術史における例外的な存在であり、幅広い層の人々の関心を惹きつけてやまない人物だと言えます。

本展では、エッシャーがサミュエル・イェッスルン・ド・メスキータに師事していた頃のアール・ヌーヴォーにインスピレーションを得た作品をはじめ、イタリア滞在時代の作品も含めた約160作品を展観します。あわせて、エッシャーの作品に見ることができる“不思議のヒミツ”を展示室の中で体感していただくことで、エッシャー作品の根底にあり、新しい世代のあらゆる分野の芸術家に刺激を与え続けている数多くの遠近法的、幾何学的、構成的パラドックスと能動的に関わるという、貴重な機会を提供します。

 

スケジュール 2024年7月13日(土)〜2024年9月23日(月)

開館情報

時間
10:00 〜 17:30
休館日
月曜日
7月15日、8月12日、9月16日、9月23日は開館
入場料 一般 1700円、大学生・高校生 1200円、中学生以下・障がい者手帳提示と付き添い1名 無料
展覧会URL https://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/escher
会場 豊田市美術館
http://www.museum.toyota.aichi.jp/
住所 〒471-0034 愛知県豊田市小坂本町8-5-1

アクセス 名鉄豊田線豊田市駅東口より徒歩15分、愛知環状鉄道新豊田駅より徒歩15分
電話番号 0565-34-6610

「『ティファニー ワンダー』 技と創造の187年」

関東方面へ行くので、いろいろ調べておりましたら素敵な企画展が開催中でございました。

やはり規模が違います!!

機会のある方は是非ご覧下さい!

 

 

 

 

ティファニーは、エキシビション「ティファニー ワンダー」技と創造の187年 を開催いたします。この没入感のあるエキシビションは、職人技と創造性、伝統と現代性の物語を伝える、数百点に及ぶデザインの傑作や、息をのむワンダーの数々を巡る感動の旅に来場者を誘います。「ティファニー ワンダー」は、ジャン・シュランバージェの代表作であるバード オン ア ロックのブローチ、および革新的な歩み、ポップカルチャーの遺産、伝説的な「ザ ティファニー ダイヤモンド」に至るまで唯一無二の作品により、来場者を魅了すると共に、学びと関心を深めます。

ティファニーと日本の絆は、創業時の1837年、チャールズ・ルイス・ティファニーが米国市場では珍しかった、厳選された日本からの輸入品を顧客に提供した時代へ遡ります。エドワード・C・ムーア、ルイス・コンフォート・ティファニー、エルサ・ペレッティといったブランドを代表するデザイナーの多くが、日本芸術に影響を受けています。敬意と創造性を祝う本エキジビションでは、ティファニーの日本への感謝を様々な角度から紹介します。

エキシビション「ティファニー ワンダー」は、ティファニーの素晴らしいストーリーを東京の超高層ビルのひとつである虎ノ門ヒルズ ステーションタワーに位置する情報発信拠点、「TOKYO NODE」で開催されます。OMAが手掛けたこの圧巻な舞台は、ニューヨークのティファニーと東京の共通点を反映しています。著名な建築事務所と知られるOMAは、五番街ニューヨーク本店 ザ ランドマークの再構築に不可欠な役割を果たし、今回のエキシビション「ティファニー ワンダー」の会場制作も手掛けました。

「ティファニー ワンダー」は10のルームで構成され、来場者は、創造性と職人技という、ブランドの伝統、礎の中心を成すテーマを探ることになります。様々なルームを通じて、「ブルー ブック」として知られる米国初のメールオーダーカタログや、初期の「ブルー ボックス」、象徴的なティファニー® セッティング エンゲージメント リングなど、ティファニーの200年近い偉業の物語を伝える卓越した作品をご覧いただけます。エナメル、エメラルド、ダイヤモンド、ピンク サファイヤが散りばめられたジョージ・ポールディング・ファーンハムが製作した希少な蘭のブローチや、ダイヤモンド、ルビー、サファイヤがセットされたジャン・シュランバージェのプルーム ネックレスをはじめとする300点近い未公開作品を通じて、比類のない没入体験を来場者に提供いたします。エキシビション「ティファニー ワンダー」の最後のルームを飾るのは、ジャン・シュランバージェの代表作 バード オン ア ロック ブローチからインスピレーションを得て、新しいデザインに生まれ変わった、128.54 カラットのザ ティファニー ダイヤモンドです。

 

スケジュール

開催中

2024年4月12日(金)〜2024年6月23日(日)あと38日

事前予約制

開館情報

時間
10:00 〜 20:00
4月12日は14:00から
入場料 ※ティファニー公式アプリよりご購入ください
一般 2000円、高校生・専門学生・大学生・65歳以上 1700円、中学生・小学生 800円、未就学児 無料
展覧会URL https://www.tiffany.co.jp/stories/events/tiffany-wonder-exhibition/
会場 TOKYO NODE
https://www.tokyonode.jp/
住所 〒105-0001 東京都港区虎ノ門2-6-2 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー8F、45F〜49F

アクセス 東京メトロ日比谷線虎ノ門ヒルズ駅直結

「生誕130年記念 北川民次展―メキシコから日本へ」

本日は来月から名古屋市美術館にて開催されます素敵な企画展のご案内です。

愛知県にもゆかりのある作家です。

是非、ご覧ください。

 

 

メキシコで画家・美術教育者として活動した北川⺠次(1894-1989)。 ⽇本へ帰国後は、東京や愛知を拠点に洋画壇で活躍し、⼦どもの美術教育や壁画制作にも挑みました。約30 年ぶりの回顧展となる本展では、北川がメキシコ時代に交流した作家や美術運動との関わりも視野に⼊れながら、彼がメキシコで学び⽇本へ帰国後も貫いてきた芸術への信念を再考します。 また本展では、北川の美術教育者としての側⾯にも注⽬します。北川はメキシコで野外美術学校の教師を務めた経験を活かして⽇本で児童美術学校を主宰し、美術批評家の久保貞次郎らの協⼒を得て絵本制作を⾏うなど、創造性をもった⼈間づくりを⽬指す美術教育に携わりました。現代でもなお⽰唆に富む⾰新的な⽅針やその⼿法を、⽣徒の作品や当時の資料とともに紹介します。 絵画作品約70点を含む約180点の作品と資料によって、洋画家・壁画家・絵本制作者・美術教育者など多彩な側⾯をもつ北川⺠次の魅⼒に迫ります。

 

スケジュール 2024年6月29日(土)〜2024年9月8日(日)

開館情報

時間
9:30 〜 17:00
金曜日は20:00まで
休館日
月曜日
7月15日、8月12日は開館
7月16日、8月13日は休館
入場料 一般 1500円、大学生・高校生 900円、中学生以下 無料
展覧会URL https://art-museum.city.nagoya.jp/exhibitions/post/kitagawatamiji/
会場 名古屋市美術館
https://art-museum.city.nagoya.jp
住所 〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄2-17-25

アクセス 地下鉄東山線・鶴舞線伏見駅5番出口より徒歩8分、地下鉄鶴舞線大須観音駅2番出口より徒歩7分、地下鉄名城線矢場町駅4番出口より徒歩10分
電話番号 052-212-0001

リサ・ラーソン展 知られざる創造の世界-クラシックな名作とともに

本日は6月からになりますが、岐阜県多治見市にございます岐阜県現代陶芸美術館にて開催されます素敵な企画展のご案内です。

リサ・ラーソンは、素朴で温かみのある、動物や人物をモチーフとした作品で知られるスウェーデンの陶芸家です。
1931年スウェーデンに生まれたリサ・ラーソンは、同国のグスタフスベリ社に長くデザイナーとして勤め、世界中で親しまれる数多くのプロダクトを手掛けました。1980年にフリーのデザイナーとなって以降も幅広く活動し、惜しくも今年3月に亡くなるまで、自身の工房で楽しみながら制作に向き合っていました。本展覧会は、「Seen and Unseen」をテーマに、リサ・ラーソンのこれまで知られてこなかった創作の側面に光を当て紹介するものです。愛らしい動物のシリーズなどおなじみの名作に加え、学生時代の作品、プロダクトと並行して制作を続けていた一点物の作品(ユニークピース)、ガラスなど異素材を用いた作品、また、互いに影響を与えた、夫である画家グンナル・ラーソンの作品など約250点の作品を紹介します。陶芸家リサ・ラーソンの知られざる創造の世界をご覧ください。
展覧会名
リサ・ラーソン展 知られざる創造の世界-クラシックな名作とともに
分類
企画展
会場
岐阜県現代陶芸美術館
会期
2024年06月08日~2024年08月25日 Googleカレンダーに登録
開館時間
10:00〜18:00(入館は17:30まで)
休館日
月曜日(ただし、7月15日[月・祝]、8月12日[月・祝]は開館)、7月16日(火)、8月13日(火)
観覧料
一般 1000円(900円)大学生 800円(700円)高校生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金
*以下の手帳をお持ちの方および付き添いの方1名まで無料
身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳、特定医療費(指定難病)受給者証
住所
507-0801 岐阜県多治見市東町4-2-5(セラミックパークMINO内)

公式サイト
https://www.cpm-gifu.jp/museum/events/event/event-8359
公式SNS
お問合せ先
岐阜県現代陶芸美術館
〒507-0801 岐阜県多治見市東町4-2-5(セラミックパークMINO内)
電話:0572-28-3100
FAX:0572-28-3101