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ゴッホの《ひまわり》への攻撃が再び。ロンドンの美術館で環境活動家が2点の作品にスープをかけて逮捕

わたくしが幼少の頃?・・・確か日本でも東京国立博物館で博物館に障害者の方やベビーカーの入場を事実上禁止されていたことへの抗議でモナリザにスプレーを噴射した女性がいたと思います。

 

9月27日、ロンドンのナショナル・ギャラリーで展示中のヴィンセント・ファン・ゴッホの《ひまわり》2点が、環境活動団体「ジャスト・ストップ・オイル」に攻撃された。

絵画自体への損傷はなし

イギリスBBCによると、9月27日、ロンドンのナショナル・ギャラリーで展示中のオランダの巨匠フィンセント・ファン・ゴッホの絵画2点が、環境活動家3名によってスープらしきものをかけられ、攻撃された。作品はゴッホが南フランスのアルルで描いた《ひまわり》シリーズ2点で、1888年と1889年にされたもの。検査のため一般公開から外されたが、保護ガラスのおかげで絵画自体の損傷はなかった。

活動家は「ジャスト・ストップ・オイル(Just Stop Oil)」のメンバーで、61歳、77歳、24歳の容疑者が現場でロンドン市警に逮捕された。グループはSNSに、3人が絵画にスープを投げつけた際の襲撃動画を投稿している。

今回被害に遭った作品の1点は、2022年10月にもジャスト・ストップ・オイルのメンバーふたりによってトマトスープがかけられる事件が起きていた。27日はこのときの実行犯2人の判決日で、ひとりの被告に禁錮2年、もうひとりの被告に1年8月の実刑が言い渡された。今回の攻撃は、この判決への抗議だとみられる。

瀬戸染付-軌跡そして技と美-

愛知県が誇る陶器の一つ瀬戸染付の企画展です。

瀬戸市美術館には過去何度も足を運んでますが👍な企画展が多いです。

是非ご覧下さい!

 

瀬戸の磁器生産は江戸時代後期に始まり、その生産の中心となったのが青色の顔料で絵付された染付焼でした。

しかし初期の瀬戸染付は17世紀初頭に始まった九州肥前の磁器と比べると品質の差があり、その差を埋めるため、後に瀬戸の磁祖となる加藤民吉は磁器製造技術習得のため九州へと旅立ちました。

約3年間の修業を終えた民吉が九州で学んだ技術を瀬戸へ伝えると、瀬戸の染付磁器の品質は大きく向上し、尾張藩の一大産業として発展していきます。

明治時代に入ると、尾張藩の保護と統制が解け、自由競争の時代となります。

瀬戸の窯屋たちは欧米で開催された万国博覧会に積極的に出品していき、そこで瀬戸染付の精巧なつくりと繊細な絵付は高い評価を得ることになりました。

このことは後に欧米で流行するジャポニスムやアール・ヌーヴォーに影響を与えるとともに輸出拡大の契機となりました。

以後、瀬戸染付は大きく発展していき、華麗な作品が数多く生み出されていきます。

また技術面を始めとした近代化が図られていき、時代とともに変貌を遂げつつ現在に至っています。

本展では、江戸時代後期の瀬戸染付草創期から尾張藩の御用品として製作された作品、明治時代に海外に輸出され里帰りした作品、昭和時代の無形文化財保持者の作品までを一堂に展示します。

加えて皇室で使用されている盆器を特別出品します。

「磁祖加藤民吉没後200年」に当たる節目の年に瀬戸染付の軌跡を辿りながら数々の名品をご覧いただき、精巧を極めたその技と、世界を魅了したその美しさを再認識していただけたらと思います。

 

スケジュール 2024年10月5日(土)〜2024年11月24日(日)

開館情報

時間
9:00 〜 17:00
初日は10:00から
休館日
10月8日、11月12日は休館
入場料 一般 500円、大学生・高校生 300円、中学生以下・65歳以上・障がい者手帳提示 無料
展覧会URL https://www.seto-cul.jp/information/index.php?s=1725523879
会場 瀬戸市美術館
http://www.seto-cul.jp/seto-museum/
住所 〒489-0884 愛知県瀬戸市西茨町113-3(瀬戸市文化センター内)

アクセス 名鉄瀬戸線尾張瀬戸駅より徒歩15分
電話番号 0561-84-1093

 

贋作!注意!!

過去に掲載しておりますが、昨日この作品は真作ですか?との内容で画像を頂きました。

お問合せ者様には丁寧にお断りしてご理解を頂きました。

現在真贋の確認は差し控えております

以前までは善意で無料で調べておりましたが・・・・差し控えた理由は割愛しておきます。理由は過去の掲載を見てくださいませ。

 

↓以前に掲載した贋作についての注意喚起内容です。↓(青文字は弊社コメントです)

 

見た瞬間・・・贋作!というより贋作よりも数段下の程度の低い出来栄えで偽物でした。

あるサイトで購入されたそうですが、安価だし本物なら購入したいと思い画面上で確認して購入されたそうです。

ご本人様は美術品の知識は無いんですが、ずっと作品が欲しくて本物だと思い購入してしまいました!との事でした。

ご本人様から、そのサイトを教えてもらい見ましたが、まぁ~酷すぎます!数も半端無く多く、明らかに贋作というより偽物的レベルで運営的にはOKなんでしょうか?

また商品の説明欄には・・・下記のように記載してあります。

作品をご覧頂きまして誠にありがとうございます

※手描きの油彩美人画作品です 末永く飾って頂きたい為 今回の出品にあたり新品額縁をお付け致します 【肉筆保証】

↑本当の作者ではない作者が書いていても手書きで描いているので事実なので意味的には正しい

【作家】:〇〇〇〇

【作品名】:○○○○○ 表サイン・共シール有り

【技法】:キャンバスに油彩

【作品】:〇×〇mm   F6号

【額縁】:〇×〇mm

【作品状態】:良好

【額縁状態】:新品未使用

【保管箱】:新品未使用

※他 画像にある以外に付属品はありません

※本作品に〇〇〇〇先生のサインや共シールはありますが公定鑑定機関で鑑定を受けていない為 模写として出品致します

↑(サイン・共シールとも全然本物とは違うのですが、よく知らない方は、この上記の記載部分で騙されるようです。

いかに本物っぽく表現してあり紛らわしく、万が一購入者から本物だと思って購入したとクレームが来ても模写と記載してあります!と購入者&サイト運営向けにも逃げ道的に記載してある大事な文面です

※中古美術品をご理解された上で作品及び額縁状態等 画像でご確認して頂き ご自身のご判断でご検討をお願い致します

※携帯カメラで撮影しております カメラの精度及び撮影時の光 加減等により実物の色合いと多少異なる場合 画像で映らない汚れ等もありますので予めご了承下さい

※最後迄ご覧頂きありがとうございました お取引をされる際は迅速丁寧 柔軟に対応させて頂きます ご縁のある際はどうぞ宜しくお願い申し上げます

このパターンでは無い作品もたくさん出品されております。

作品の人気の高さの裏返しでもあるとは思うのですが、それでも本物と思い購入され被害にあってらっしゃる方も事実いらっしゃいますので、是非ご注意を頂きたいと思います。

贋作・偽物・いかにも安価なものには、くれぐれもご注意ください!

「あいち2025」、新たに参加アーティストが発表。五十嵐大介のキーヴィジュアルも公開へ

 

2025年9月13日〜11月30日、愛知芸術文化センター愛知県陶磁美術館瀬戸市のまちなかを主な会場として開催される国際芸術祭「あいち2025」。その参加アーティスト第2弾がこの度発表されました。

 

キーヴィジュアル:五十嵐大介(マンガ家)、タイプセット/ロゴタイプ:岡田和奈佳(グラフィックデザイナー) 加納大輔(グラフィックデザイナー)

 

第1弾アーティストやテーマ「灰と薔薇のあいまに」についての詳細ははこちら

今回新たに発表された作家は、バゼル・アッバス&ルアン・アブ゠ラーメ、マイサ・アブダラ、ジョン・アコムフラ、マリリン・ボロル・ボール、ミネルバ・クエバス、エレナ・ダミアーニ、ソロモン・イノス、シモーヌ・ファタル、ウェンディー・ヒュバート、イキバウィクルル、シャイハ・アル・マズロー、ムルヤナ、ワンゲチ・ムトゥ、フリストドゥロス・パナヨトゥ、マイケル・ラコウィッツ、シルビア・リバス、ヤスミン・スミス。

エレナ・ダミアーニ Relief I 2023 Photo by Juan Pablo Murrugarra Courtesy of the artist.

 

 

ジョン・アコムフラ Vertigo Sea 2015 © Smoking Dogs Films Courtesy of Smoking Dogs Films and Lisson Gallery.
マイケル・ラコウィッツ The invisible enemy should not exist (Lamassu of Nineveh) 2018 Photo by Gautier DeBlonde © Courtesy of the Mayor of London.
日本からは大小島真木、加藤泉、是恒さくら、西條茜、佐々木類、冨安由真、永沢碧衣、札本彩子、マユンキキが名を連ねる。
加藤泉 無題 Untitled 2023 撮影:岡野 Cortesy of the artist ©︎ 2023 Izumi Kato
大小島真木 明日の収穫 2017-18 Photo by Mari Habaya © Maki Ohkojima with Agros Art Project All Rights Reserved 青森県立美術館寄託
冨安由真 The Doom 2021 撮影:西野正将 Courtesy of Art Front Gallery.
パフォーミングアーツ部門はAKNプロジェクト、ブラック・グレース、クォン・ビョンジュン、オル太、セルマ&ソフィアン・ウィスィ、態変の6組が発表されました。

国際芸術祭「あいち2025」の参加作家が発表。沖潤子、小川待子、アドリアン・ビシャル・ロハス、ダラ・ナセルら。人間と環境の関係がテーマに

いよいよ来年開催されます愛知県の美術の祭典・・・・・・

 

国内最大規模の芸術祭、企画概要が明らかに

2月1日、国際芸術祭「あいち2025」記者会見が開催され、テーマ/コンセプトや参加アーティストが発表された。

「あいちトリエンナーレ(Aichi Triennale)」は2010年から3年ごとに開催されており、今回で6回目を迎える。前回からタイトルを改め、今回は国際芸術祭「あいち2025」となる。

会期は2025年9月13日〜11月30日。主な会場は愛知芸術文化センター愛知県陶磁美術館瀬戸市のまちなか

会見では大林剛郎 組織委員会会長による挨拶に続き、芸術監督のフール・アル・カシミ(シャルジャ美術財団理事長兼ディレクター、国際ビエンナーレ協会会長)が登壇。冒頭は日本語で本展の企画意図やメッセージを語り、後半は通訳を挟んでコンセプトの詳細や参加作家について説明した。また、参加作家のなかからアドリアン・ビシャル・ロハスが参加した。

芸術監督のフール・アル・カシミ

 

テーマは「灰と薔薇のあいまに」

テーマ/コンセプトは「灰と薔薇のあいまに」。これはモダニズムの詩人アドニスによる詩から着想をえたもの。アドニスは、1967年の第3次中東戦争の後、アラブ世界を覆う灰の圧倒的な存在に疑問を投げかけ、自身を取り巻く環境破壊を嘆いた。この詩にはしかし、消滅のあとに訪れる花の開花という未来への希望も託されている。

枯れ木に花は咲くのか
灰と薔薇の間の時が来る
すべてが消え去り
すべてが再び始まるときに

愛知県をはじめ周辺地域に滞在し、その歴史や文化の理解に努めてきたというアル・カシミ。本展は、人間と環境の関係を見つめ、これまでとは別の方法で問いを投げかけるものになるようだ。

「瀬戸市の博物館を訪れた際、黒い煙をあげている古い工場の写真を見せてもらい、現在のスモッグに覆われた空や気候変動を連想しました。

私たちと環境との関係は、長い年月をかけてどのように変化してきたのでしょうか。かつての私たちは、自然と一体化していたのでしょうか。女性が部族の長を務める多くの先住民族の母系社会がそうであったように、自然と完全に調和しているというのは、童話の世界のものなのでしょうか。そしてこれからの未来はどうなるのでしょうか。私たちはすべての命を破壊して、別の未来を作ることによって、住みにくい世界を作っているのでしょうか。私たちは戦争や資源の採取、遺伝子組み換えなどによって、この世界を荒廃させてきました。私たちはアドニスの詩を読みながら、手塚治虫さんのマンガ『来るべき世界』にも注目しています。

愛知県のキュレーターやアーティストと一緒に、答えはないかもしれませんが、可能性を想像する場を作れるような展覧会を開催したいと考えています」

参加アーティスト

第一弾として発表された参加アーティストは、ダラ・ナセル沖潤子小川待子アドリアン・ビシャル・ロハスの4名。

今回は発表されなかったが、全作家数は前回より少ない50組程度を想定しており、そのぶんパフォーマンスなどのプログラムを充実させる予定だという。

アル・カシミは日本の作家はもちろん、自身が属するアラブ地域のアーティストが本展に参加する意味についても考え伝えることを重視していると語る。

 

ダラ・ナセル Adonis River 2023 Commissioned by the Renaissance Society, University of Chicago, with support from the Graham Foundation and Maria Sukkar; Courtesy of the artist 提供:国際芸術祭「あいち」組織委員会事務局

ダラ・ナセルは1990年レバノン・スール生まれ、同国ベイルート拠点。多様な素材を用いて、抽象概念とオルタナティブなイメージを表現する。絵画、パフォーマンス、映画などのジャンルを横断した作品を手がける。ナセルの作品は、資本主義と植民地主義的な搾取の結果として悪化していく環境、歴史、政治的な状況に、人間と人間以外のものがどのように関わり合っているかを探求する。その作品を通して、環境がゆっくりと侵され、侵略者が搾取を行い、インフラが崩壊する様子を、人間以外のものの視点から表現する。

会見では2023年の第15回シャルジャ・ビエンナーレでの展示の様子などが紹介された。

小川待子 Crystals and Memory: Five Mountains 2020 Photo: Tadayuki Minamoto Courtesy of Shibunkaku 提供:国際芸術祭「あいち」組織委員会事務局

 

小川待子は1946年北海道生まれ、東京都拠点。東京芸術大学工芸科を卒業後、1970年からパリ国立高等工芸学校を経た後、人類学者の夫の調査助手として西アフリカ各地で3年半を過ごし、現地の土器づくりの技法を学んだ。パリ滞在中に鉱物博物館で、鉱物の美しさのなかに「かたちはすでに在る」という考え方を見出し、ゆがみ、ひびや欠け、釉薬の縮れなどの性質を活かし、作ることと壊れることの両義性を内包する「うつわ」として、始原的な力を宿す作品を制作している。

今回の会場に瀬戸市が含まれていることからも、大地と関わる陶芸の技法は大きなポイントになりそうだ。

 

沖潤子 anthology 2023 FUJI TEXTILE WEEK Photo by Kenryou Gu 提供:国際芸術祭「あいち」組織委員会事務局

沖潤子は1963年埼玉県生まれ、神奈川県拠点。生命の痕跡を刻み込む作業として布に針目を重ねた作品を制作。下絵を描かずに直接布に刺していく独自の文様は、シンプルな技法でありながら「刺繍」という認識を裏切り、見る者の根源的な感覚を目覚めさせる。古い布や道具が経てきた時間、またその物語の積み重なりに、彼女自身の時間の堆積をも刻み込み紡ぎ上げることで、新たな生と偶然性を孕んだ作品を生み出す。存在してきたすべてのもの、過ぎ去ったが確かにあった時間。いくつもの時間の層を重ねることで、違う風景を見つけることが制作の核にある。

アル・カシミは沖の作品について、刺繍という手仕事を通してつながる作家とその母との関係について言及。またこうした作品についてフェミニズムの視点から考えることができると語った。「女性に対し半ば強制的に課される仕事ととらえられてきた刺繍という手法だが、沖さんの作品は非常に自由なかたちでなされている。それは女性のアートとしての仕事である」(アル・カシミ)

アドリアン・ビシャル・ロハス Mi familia muerta 2009 Photo credit: Carla Barbero 提供:国際芸術祭「あいち」組織委員会事務局

 

アドリアン・ビシャル・ロハスは1980年アルゼンチン・ロサリオ生まれ、拠点。共同制作やコラボレーションによる長期的なプロジェクトを構想し、大規模でサイト・スペシフィックなインスタレーションを各地で展開してきた。彫刻、ドローイング、ビデオ、執筆、行為や事象の痕跡などを組み合わせながら、ポスト人新世時代における種間の境界線を探る。

アル・カシミは10年に及ぶ長いあいだ作品を見てきた作家としてアドリアン・ビシャル・ロハスを紹介。作家本人も登壇し、作品制作のプロセスなどについて説明した。《Mi familia muerta》は森のなかでクジラのかたちの造形物を作り、そのまま朽ち果てるまでを見るという、自然環境との関わりに言及するサイトスペシフィックな作品だ。

企画体制

すでに発表されていた芸術監督フール・アル・カシミに加え、以下の企画体制も発表された。

学芸統括:飯田志保子(キュレーター)
キュレーター(現代美術):入澤聖明(愛知県陶磁美術館学芸員)
キュレーター(パフォーミングアーツ):中村茜(パフォーミングアーツ・プロデューサー)
キュレーター(ラーニング):辻琢磨(建築家)
キュレトリアルアドバイザー(現代美術):石倉敏明(人類学者/秋田公立美術大学アーツ&ルーツ専攻准教授)、趙純恵(福岡アジア美術館学芸員)

中東情勢との関わり

会場からの質問で、昨今のイスラエルとガザの問題が本展のテーマや作家選定に影響を与えたかと問われ、アル・カシミはこのように答えた。

「私が中東出身の女性であるということと本展は無縁ではありません。しかし中東は以前から紛争や戦争を経験しており、1948年から続いています。戦争というのは新しいトピックではありません。こうした戦争や環境の問題を私自身はずっとテーマとしてきました。ですから、現在の状況から直接テーマや作家を選んだということではありません」

戦争や紛争、そして地球規模の環境破壊。本展はこうした現代を生きるうえで目を逸らすことのできない喫緊の問題に対し、中東をベースとする芸術監督の視点を通して向き合う機会になりそうだ。続報に期待したい。

国際芸術祭「あいち2025」
Aichi Triennale 2025

会期:2025年9月13日〜11月30日
会場:愛知芸術文化センター、 愛知県陶磁美術館、瀬戸市のまちなか
主催:国際芸術祭「あいち」組織委員会(会長 大林剛郎[株式会社大林組取締役会長 兼 取締役会議長])